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Takeo Ishii
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ライター、カメラマン、パフォーマー、射撃場アドバイザー、映画評論家
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Posted by ミリタリーブログ at

2015年05月08日

【マイケル・マン監督】ブラックハット【5年ぶり新作】


(C)Universal Pictures
本日から公開
ブラックハット
公式WEBサイト
何者かのネットワーク不法侵入により香港の原子炉が爆破され、アメリカの金融市場も大打撃を受ける。
日頃から何かと敵視し合っている米中両国のNET犯罪捜査機関だが、見えない敵と戦うために共同捜査チームを渋々結成。そして中国側の若きエリートが事件解決のために名指しするのが、過去に犯した違法ハッキング行為で投獄されていた天才プログラマー、ハサウェイだった。犯人は学生時代にハサウェイが開発したプログラムを応用していたのだ。捜査チームとともに犯人を追いかけ、シカゴから香港、マレーシア、ジャカルタと世界を駆け巡るハサウェイと捜査チームだったが……。

(C)Universal Pictures
あの『ヒート』『コラテラル』のマイケル・マン監督が、『マイティ・ソー』『アベンジャーズ』のクリス・ヘムズワースを主演に迎え、ネットワークに不法侵入する謎のハッカーを相手に繰り広げられる国際的な攻防戦を描くサスペンスアクション。マン監督作品としては『パブリックエネミーズ』以来5年ぶり。現代劇としては『マイアミバイス』以来というから10年近いんですなぁ。

とにかくマイケル・マンの映画は夜のシーンの画(え)がカッコイイ! 『ヒート』でも独特なライヴ感、グルーヴ感で観客を痺れさせた夜間ロケにさらに磨きがかかり、昔は荒かった画面の粒子も驚くほど細密でした。

銃撃戦にも大いに期待してください。
アサルトライフルファン、そしてM1911ファンはほんっとにシビれますよ♪

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JSC 8ステージ練習記録会
Blue Steel
5月10日()AM10:00~ 参加費¥2,000女性半額)。  
Posted by Takeo Ishii at 00:19Comments(0)映画レビュー

2015年04月19日

WHIPLASH


(C)2013 WHIPLASH, LLC. All Rights Reserved
一昨日から公開中の映画『セッション』
公式サイト


(C)2013 WHIPLASH, LLC. All Rights Reserved
ここ半年で一番興奮し、驚いた映画です。
ポスターや写真を見てアナタが想像するのとは全く違う作品だと思います。これこそ先のまったく読めないドキドキする展開、まさにそれ!
先ごろのアカデミー賞では助演男優賞など3部門を獲りましたが、ハッキリいって作品賞もコレだったんじゃないスか?

で、この作品の原題が『WHIPLASH』

photo from BATON'Sブログ
そう、JWCSにも同じ名前のステージがあります。フルバンドジャズで演奏する有名な曲らしいです。


↑ 今日アキバトンレンジで行ったSmart JWCSのリザルトです。


photo from BATON'Sブログ
Swendy'sのチーム練習会みたいでしたね。楽しかったです。

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本日開催!

JSC 8ステージ練習記録会
Blue Steel
日時は4月19日()AM10:00~ 参加費¥2,000女性半額)。


PMC公式練習会も開催します。14:00~18:00@Blue target
本戦と同じ場所で、最終調整してください!
初心者&未経験者の方々向けの競技体験会も兼ねます。ご興味のある方、お気軽にご参加下さい。事前エントリー不要途中参加&退出ご自由です。
参加費¥2,000※女性半額

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PMC 2015 Opening Match
エントリー受付中!

BlueTarget♯02
開催場所:Blue target(埼玉県戸田市)
4月26日(日)10:00開場/11:00~16:00
シングルエントリー¥3,000 ダブルエントリー¥5,000
※女性半額
エントリーフォーム
4月23日(木)23:59締切。以降は当日エントリー扱いとし、+¥1,000とさせて頂きます。

★ルール、競技規定等に関する過去記事リンク★
●ガン規定(121128記事)
●タクティカルクラス規定詳細(120315記事)

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Posted by Takeo Ishii at 00:01Comments(0)映画レビュー

2015年02月27日

アカデミー賞作品あれこれ


(C)2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
アメリカン・スナイパー
www.americansniper.jp
公式Facebook:https://www.facebook.com/warner.jp/
大ヒット中ですね。ミリブロガーの方々にも大反響なようで。

昨日発売になったミリスマ4(WPP刊)でも、映画評原作本の書評など担当させて頂きましたので、是非ご覧下さいね。

ところで今度のアカデミー賞には6部門でノミネートされていた『アメリカン・スナイパー』ですが、残念ながら受賞は音響編集賞だけに留まりました。じゃあ、他の作品はどんなもんだったのよ!?ということで、急遽、試写を観て参りましたよ。

主演男優賞を獲った作品がこちら・・・・

(C)UNIVERSAL PICTURES
博士と彼女のセオリー
これは仕方ないな・・・と言うしかない、主演:エディ・レッドメインの素晴らしい演技でしたね。
ホーキング博士と奥様だったジェーンさんの出会った若い頃の話だけなんじゃないか? と予告編などの印象で勝手に思ってましたが、1990年代の出来事までなぞった30年以上にまたがるストーリーでした。偉業を成し遂げ有名になった主人公を、じつは妻が支えていた・・・というよりむしろ、その偉業は夫婦共同作業なくしては成し得なかった、という描き方は『アメリカン・スナイパー』にも通じるものがありました。

作品賞監督賞を獲ったのはこちら

(C)2014 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.
バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
『アモーレス・ペロス』や『バベル』で評価の高い、アレッハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督作品。
全編がフィルムの1カット、つまり長廻しで撮られているかのようなカメラワークが圧巻でしたし、大勢の登場人物をペーソス豊かに活写するのはこの監督の得意技。そして今回はファンタジックな場面やコメディ要素も含んでおり、とにかく色々な意味で「巧さ」が際立った作品だと思いましたよ。

『アメリカン・スナイパー』はもちろん素晴らしい作品でしたが、賞を争った他の作品も今回はとてもハイレベルだったのですね。  
Posted by Takeo Ishii at 21:46Comments(0)映画レビュー

2013年05月24日

1回目の放送無事終了♪ とくなびTV「水曜ろぅどしょう」




写真は共演者の初音りおさんのブログから拝借しました。彼女も年間200本はDVDを鑑賞するほどの映画ファンだそうなので、これからが楽しみです。

えー、無事に第1回目の放送が終了しました。とても楽しい現場でした。
プロデューサーのお話ではとても成績が良かったそうで、とりあえず毎月のレギュラーが決まりました。

情報をキャッチされた配給会社の宣伝部の方々からも早速ご連絡を頂きまして、これから何だか賑やかになりそうな雰囲気です♪

とくなびTV(テレビ)002水曜ろぅどしょう
伝説の「地上波では放送できない」映画解説番組。
映画配給会社に認められたい番組。
出演:石井健夫 初音りお
第1回放送時間 5月22日(水)21:00~22:00
配信URL
高画質Stickam http://www.stickam.jp/profile/tokuma_akimage
ニコニコ生放送 http://live.nicovideo.jp/watch/lv137898234

上記URLから徳間書店様がこのたび創刊されたフリーペーパーアキメージュの情報にアクセスできます。その色々なコンテンツの一つが、我が番組、「水曜ろぅどしょぅ」というわけです。

来週にかけて第1回放送のログが各所にUPされるらしいので、お楽しみ頂けたら幸いです。


番組に先立ちまして、6月8日(土)公開
G.I.ジョー~バック2リベンジ~
の試写に参りましたが、その際、アメリカンコミック、トイ、フィギュアに造詣の深い、Various Techniquesのナカジーも誘いました。


G.I.ジョーに関する事をいろいろ教えてもらって、番組にも活かすことが出来ました(と思います)。
ナカジーどうもありがとうございます。
またよろしくお願いします。  
Posted by Takeo Ishii at 01:58Comments(1)映画レビュー

2012年12月04日

007 スカイフォール


Skyfall © 2012 Danjaq, LLC, United Artists Corporation, Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved.

<作品DATA>
監督:サム・メンデス
製作:バーバラ・ブロッコリ、マイケル・G・ウィルソン
出演:ダニエル・クレイグ、ハビエル・バルデム、ジュディ・デンチ、ベレニス・マーロウ、ナオミ・ハリス、レイフ・ファインズ、ベン・ウィショー
原題:『SKYFALL』/2012年/アメリカ・イギリス共同制作/2時間23分
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
TOHOシネマズ日劇ほかにて公開中

<STORY>
 世界各地に潜伏するMI6諜報員のリストが何者かに盗まれた。ファイル奪還作戦に参加したジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)だったが、イスタンブールで敵と格闘中に被弾し行方不明となる。
 MI6の上部組織である「情報国防委員会」のマロリー(レイフ・ファインズ)は、M(ジュディ・デンチ)に引退を勧告。その直後にMI6本部が爆弾テロで壊滅。明らかにMを狙った犯行だった。
 いっぽう、辛くも一命を取り留めていたボンドは「サイバーテロがMI6を襲う」との報道でロンドンに舞い戻る。しかしMI6から課されたのは厳しい尋問と、現場復帰のための過酷なテストだった。
 やがて一連の事件の黒幕が判明。相手は元MI6諜報部員シルヴァ(ハビエル・バルデム)だった。現役当時はMが最も信頼をおく優秀な人物だったが、味方スパイ6名の保護と引き換えに身柄を敵に渡され、存在を抹消された男。いまやMI6と英国政府、そしてMへの復讐心に燃えたぎっていた。
 裏の裏まで知り尽くすシルヴァの攻撃になす術もないMI6は、政府からその存在意義さえも疑われる状況に。そして執拗に狙われるMの命。ボンドもまた大きな決断を迫られるのだった。


Skyfall © 2012 Danjaq, LLC, United Artists Corporation, Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved.

“あなたが1年かけて敵に与えるダメージを、僕は紅茶を飲みながらパソコンで一瞬の間にできる♪”
 ボンドを揶揄し世代間ギャップを実感させるチョー若い「Q(=MI6の武器開発担当者/ベン・ウィショー)」から支給される「掌紋認証装置付きグリップ」付きのワルサーPPK/S(9mmショート)が予告編の公開時から話題になってましたが、じつはその銃はかなり早い段階で失ってしまい、結局はいつも使っているPPK(※Sじゃないやつ、たぶん7.65mm)に戻っていたような…。
 ちゅうわけで、マルゼン様、はやくPPKのガスブロお願いします。
 もちろんLEDが3つ点灯するグリップ付きのPPK/S限定品でヨロシクです。当然こっちはアウターバレル9mmショートで♪


 さて、全世界で愛される「世界最長シリーズ映画」007。1962年にショーン・コネリーが初めてボンドを演じたシリーズ第1作『007/ドクター・ノオ(Dr. No)』から数え、じつに「シリーズ生誕50周年」という記念すべき節目に公開される第23作目。それが本作『007 スカイフォール』。 監督はシリーズ史上初のアカデミー賞®受賞者サム・メンデス(『アメリカン・ビューティ』『ロード・トゥ・パーディション』)。イギリス出身で007ファン。“ボンドシリーズを知り尽くしている”と自負するだけあって、舞台出身ならではの劇的な見せ方、シリアスなムードだった前2作(『007/カジノロワイヤル』、『007/慰めの報酬』)ではあまり見られなかったイギリスらしい皮肉やユーモアもちりばめ、さらに映画シリーズで初めてボンドの幼少期にまで迫り、人間=ジェームズ・ボンドの新しいドラマを掘り下げている。
 タイトル前のアクションシーンが今回はナント「13分」に及び、イスタンブールの街をランドローバー、アウディ、ホンダCRF250Rが駆け抜け、時速50kmで鉄橋を走る列車の屋根での格闘と、冒頭から観客を作品世界に引きずり込む。主題歌に導入する部分のカッコよさにはいつもながらシビれました。
 6代目ジェームズ・ボンド=ダニエル・クレイグも貫禄の3作目。スーツはトム・フォード、腕にはオメガ・シーマスター、そして新しい銃はワルサーPPK/S。ボンドカーは『007/ゴールドフィンガー』(1964)以来のトレードマークとなったアストン・マーティンDB5。自らのルーツに戻り、過去と対峙するボンドの覚悟の象徴として「心憎い演出」で登場。演技陣にもアカデミー賞®俳優を贅沢に配置。アクションだけでなく人間ドラマも重視した、じつに見応えのある作品となっております。
 時節柄でしょうか、制作費が前作『007/慰めの報酬』の6~7割程度だったのだとか。しかしそこを逆手に取り、海外ロケやCGは少なめ。イギリス国内、ロンドンやスコットランドでの撮影を多くし、ドラマ部分を従来より厚くしたのが本作の特徴らしいです。それを補って余りある素晴らしい作品で、未見の方もいらっしゃるでしょうからストーリーに関しては一切話せないのですが、ずっとシリーズを愛していた私のような007ファンもアッと驚き、納得し、そして意外な事にクライマックスでは「泣ける」という…。
 オススメしますので観て下さいな。


ところで今作のボンド、じつはかなりコンディションが悪く、自慢だった射撃力にかなり問題を抱えております
やはり高い水準を維持するには普段からのたゆまぬ練習が必要か、と…こぢつけたトコロでお知らせだ!

12月23日(日)開催!
PLATE MASTERS CHAMPIONSHIP Yokohama PCM 13th
参加受付中です!


開催要項はこちら。

競技に関する詳細はこちら。

PMC13thエントリーフォームはこちら。


夢の特訓4 NIGHTS! 平日練習会開催!
PMCナイト練習会@ガンスミスバトンアキバ
★12月 7日(金)19:00~21:00
★12月14日(金)19:00~21:00
★12月21日(金)19:00~21:00
★12月22日(土)19:00~21:00

※時間内であれば途中からの参加や早退もOKです。
参加費は各回とも¥2,000<※女性半額¥1,000>。
事前エントリー不要、当日来て頂ければOKです。
遅くいらして少ししか撃てなかった場合はお店と相談の上、考慮します(笑)。

12.23本戦に出る予定がない方も大歓迎しますが、初心者講習の時間等は特に設けません。
基本的な銃の取り扱い、銃口意識やマナーについては厳守願います。

※注意事項
★当日は時間が許す限り複数ラウンドを行ないたいのでご協力お願いします。
★レンタル銃や道具(ホルスター等)はございません。各自ご準備願います。
警察による職務質問が大変多い地域です。ナイフや護身具等を携帯しないことはもちろん、行き帰りの服装等も充分考慮し、トイガンも弾やマガジンとは別にしてきちんとケースに入れる、等、万全の注意を払ってお越し下さい。
  
Posted by Takeo Ishii at 23:09Comments(0)映画レビュー

2012年10月25日

『ザ・レイド』 THE RAID


©MMXI PT. MERANTAU FILMS

最近観てモノスゴク面白かった映画があるので紹介します。今週末から劇場公開になります。インドネシア発のアクション映画です。ハリウッドや日本映画ではもはや出来ない、そして最近では香港でも難しいのでは? という、超絶肉体アクションを満喫できた痛快作です。

『ザ・レイド』-
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10月27日(土)
シネマライズ角川シネマ有楽町他にて全国ロードショー!
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配給:角川映画
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※なお都合により、この記事は担当の宣伝会社様からご提供頂いた資料のコピペメインで構成しております。


©MMXI PT. MERANTAU FILMS
ハリウッドも認めた、10年に1本のアクション映画!
世界の映画祭で話題沸騰!
映画史に残るアクション映画の新たな金字塔がここに誕生した。第36回トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門観客賞受賞、第44回シッチェス・カタロニア国際映画祭ほか世界各国の映画祭を席巻。さらにはアクション描写の完成度の高さからソニー・ピクチャーズ・クラシックス配給で約900館規模にて全米公開し、ハリウッドをもノックアウトした、インドネシア発のノンストップ・ハイテンション・アクションが遂に日本上陸!


©MMXI PT. MERANTAU FILMS
ジャカルタのスラム街にそびえ立つ、麻薬王が支配する30階建ての高層ビルに強制捜査(=RAID/レイド)に入った20人のSWATと、迎え撃つ無数のギャングとの、止まらない、激しすぎる闘いを描いた本作に、世界中が大興奮―続編の製作、そしてソニー傘下スクリーン・ジェムズによるハリウッド・リメイク版の製作が決定、ダイナミックかつハイクオリティなアクション映画のマスターピース!


©MMXI PT. MERANTAU FILMS
<STORY>
 インドネシア、ジャカルタのスラム街にそびえ立つ30階建ての高層ビル。麻薬王タマ・リヤディが支配するそのビルは、ギャング、殺し屋、ドラッグの売人たちのアジトなのだ。
 ライバルのギャングや警察でさえも恐れ、誰もそのビルに近づくことはなかった。小雨が降り注ぐ、ある夜明け前までは…。
 もうすぐ父親になる若き新人警官ラマを含む、ジャカ巡査部長率いる20人のSWATチームは、麻薬王リヤディを逮捕するため、悪の巣窟たるビルの奇襲計画を実行に移す。見張りを始末しビルの中に突入。標的はリヤディ本人と、彼の腹心で強力な蹴りと拳を持つ最狂戦士「マッド・ドッグ」と、頭脳派の「アンディ」だ。彼らが潜む15階を目指し、各階を制圧しながら階段を駆け上がるSWATチーム。
 しかし、5階で見張りの一人を逃がし、作戦はバレてしまう。
「ついに来たか…」
リヤディの声が各階に設置されたスピーカーから鳴り響く。
「お気づきのとおり、客人が廊下をうろついている。招いた覚えもないし、歓迎するつもりもない。当ビルの害虫駆除に協力してほしい。貢献者には永住権を与える。家賃もタダだ!」
 絶体絶命の四面楚歌な状況に置かれたSWAT隊員たちの大半がマッド・ドッグ率いる手下たちの怒涛の銃撃に遭い、ハチの巣に。生き残ったジャカやラマたちは退却を試みるが、ビル内外から銃撃され身動きが取れない。もはや頼りになるのは鍛え上げられた超人的な格闘のスキルのみ。襲い掛かってくるギャングや殺し屋たちを一人ずつ始末しながら、上階を目指しリヤディを逮捕するしかない!


©MMXI PT. MERANTAU FILMS
世界最強の格闘術!? と話題の“シラット”炸裂!
強すぎ、殺りすぎ、敵多すぎ!! ノンストップ・ハイテンション・アクション
激しい銃撃戦、剣斬戦から、世界50カ国以上の軍隊が制式採用しているというインドネシアの格闘術“シラット”が炸裂。しかも演じるのは達人級の格闘家。アクロバティックかつハードな肉弾戦まで、ノンストップで駆け抜ける全編102分は、半ばノンフィクション! 限界突破のエクストリームでリアリスティックなアクションのつるべ打ちで、一度観たら病みつきになる刺激性と中毒性。


©MMXI PT. MERANTAU FILMS
ところで資料にはこんな記述もあり、面白いのでこれも原文のまま紹介させて頂きます。
「アクションシーンは武術だけではない。本作にはKSC グロック17WINGUNGリボルバー4タナカ M 327SRC AK 47タナカ M357WE HK 416など様々な重火器も登場する。」
なるほど…撮影では各国トイガンが大活躍♪ だったようで。他にもどう見ても街のチンピラみたいな連中が乱射するのがナイツPDWだったりして、けっこう座席から乗り出して観てしまいました。


©MMXI PT. MERANTAU FILMS
この映画の公式サイトに、著名人の皆さんに混じって私のコメントもなぜか採用して頂きました。もし良かったら覗いてみてください(笑)。
  
Posted by Takeo Ishii at 23:44Comments(0)映画レビュー

2012年08月28日

『プロメテウス』私はこう思った。※ネタバレ警告※


©2012 TWENTIETH CENTURY FOX

細かい作品情報等は検索したら幾らでも出てきます。
ここ最近公開された映画では最も好き嫌いが別れ、ある人は「世紀の大傑作! 久々の宇宙生命哲学映画!」 と絶賛。他方、「ただグロいだけの駄作。」、「ストーリーにもキャラクター設定にも突っ込みどころ満載」とコキ下ろす意見も物凄い、久々の???な映画です。

もう公開もしたし、まあいいかな、って事で、私なりの解釈を書きます。
つまり、そんな事をしたくなるような映画だったのです。
こういう作品って、久々じゃないでしょうか?

ネットでは
“CMで散々煽っていた「人類の起源」をまったく描いていない”
“期待ハズレだった”
という感想やレビューの多い本作ですが、謎の答えが「コレ!」と判る形で明確に示される事は、リドリー・スコット監督作品なのでまずないだろう・・・と鑑賞前から想像していました。
私は純粋に、予告編で出てきた『エイリアン』1作目の「あの宇宙船」と、あの時はミイラだった「乗組員(=スペースジョッキー)」に心惹かれて観ました。当然、本作は『エイリアン』と何かが関係あるだろうという事も想像していました。


©2012 TWENTIETH CENTURY FOX
しかし思っていた以上に『エイリアン』1作目との整合性がない。
それも「エンジニア」たちは完璧なのに、「エイリアン」側のデザインや設定に食い違いが多い。しかもそれらが「わざと」だと思え、とにかく本作を観た人とそれらの解釈について色々話し合いたくなるような映画で、逆に私は大いに気に入りました。

厳しいご意見が多いのは、単純明快、すっきりキレイに答えが出ない満足できない…という現代的風潮のせいかと思われますが、そういえば昔のSF映画ってのはこんな風に謎だらけだったよなぁ、と、リドリー・スコット監督のいい意味での意地悪振りに微笑んでしまった位です。


©2012 TWENTIETH CENTURY FOX
この作品の真意を解釈をする上で注意しなければならないのは、『エイリアン』に登場したものと似てはいても、デイテールが違う事象・物体をひとつひとつ正確に認識することでしょう。

例えば舞台になる星は『エイリアン』1作目や『〜2』の舞台になった「LV426」とは別の星らしいという事。そして1作目で登場した「エイリアンの卵」を思わせるように並んでいた金属製のカプセルも、似てはいるけど全くの別物、だという事になります。あれはあの「エンジニア」たちが、野生種のエイリアン(※『エイリアン』のシリーズに登場する)の生態系を模して作った人工物だったのではないか、と私は考えました。
彼らは色々な星から採取してきた遺伝子で日々「生物兵器」の開発を行なっていたのでしょう。
そしてある時点で、彼らは遂に、過去類を見ないほどの「全宇宙最悪、かつ最凶に近い生物兵器」を生み出しました。それが原因で遂にあの惑星の研究所は閉鎖されたのですが、万が一「その生物」が高度な文明を手に入れ、自分たちの「起源」を探りに戻ってきた場合に備え、罠を仕掛けて1,000年以上も待っていた…のが真相だと思った次第です。

つまり人類こそが、「エンジニア」たちが自分たち似た姿に作った、好戦的で繁殖力も旺盛で頭も良い「最悪最強の生物兵器」だった。軌道修正のために何度も地球を訪れ指導してきたがそれもどうやら無駄に終わり、まあ、あんなだからそのうち自滅するだろう・・・と思っていたのにハイパースリープ可能な宇宙船で「前哨基地」まで進出してきてしまった。
だから気が付いたエンジニア(=前哨基地の担当者)は恐怖に駆られて目の前の人類をためらわず惨殺し、地球を破壊しようと慌てて旅立とうとした…のだと思います。


©2012 TWENTIETH CENTURY FOX
従って本作のラスト、ノオミ・ラパス演じる女性学者が彼らの星に向かった…という事は、人類に置き換えてみれば「エイリアンの女王が地球に接近中」、という位、彼らには脅威になるのではないでしょうか?

ちなみに人類を完全に抹殺…できないまでも、「これ以上の宇宙探索・宇宙進出」を思い留まらせるため、エンジニアたちは複数の惑星に「罠」を設置。LV426はその一つで、野生種のエイリアンを繁殖・定着させ、人類到着を待ち構える作戦だったのでは? というのが、現時点での私の世界観解釈です。「エンジニア」たちが目的のためなら個人の死などまったく意に介さない種族らしいことは、本作のオープニングシークエンスでも描かれます。

また、『エイリアン』シリーズにも引き継がれ繋がってゆくアンドロイドたちの性格や行動を推し量る上で、『ブレードランナー』もまた本作と繋がる同一の世界観にある作品、と捉えるのはどうでしょう。
「ウェイランド氏の遺言ホログラム映像」が上映される場面でのセットや照明、全体の雰囲気は、例のタイレル社長室とあまりにも似ていたではありませんか。

同じ様に「深く観た人」と長時間、じっくり語り明かしたい・・・と思う、久々の問題作でした。
ワケがわからないけど何だか凄い。
そういう映画を許せる人にはオススメします。私と話しましょう。  
Posted by Takeo Ishii at 14:08Comments(1)映画レビュー

2012年07月18日

ダークナイト ライジング


(C)2012 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES FUNDING, LLC

ダークナイト ライジング
<作品DATA>
監督:クリストファー・ノーラン
出演:クリスチャン・ベール、トム・ハーディ、アン・ハサウェイ、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、ゲイリー・オールドマン、ジョセフ・ゴードン=レビット、マリオン・コティヤール
原題『The Dark Knight Rises』/2012年アメリカ映画/165分/ワーナーブラザース映画
7月27日(金)先行上映 7月28日(土)丸の内 ピカデリー他全国ロードショー

昨晩、マスコミ向け完成披露試写会に出席して参りました。


(C)2012 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES FUNDING, LLC

クリストファー・ノーラン監督による『バットマン ビギンズ』(2005)、『ダークナイト』(2008)に続くシリーズ完結編。バットマンとジョーカーの壮絶な死闘を描いた前作の8年後が舞台。

大切な人を失った失望感から「バットマン」としての自分を捨て引きこもり生活を送っていたブルース・ウェイン(クリスチャン・ベール)だったが、突如現れたキャットウーマンことセリーナ・カイル(アン・ハサウェイ)に翻弄され、やがてゴッサムシティを混沌と破壊の生き地獄に叩き込もうとする残虐なテロリスト「ベイン」との戦いに巻き込まれてゆく…。

主演はシリーズ3作連投となったクリスチャン・ベール。キャットウーマン=セリーナ・カイルにアン・ハサウェイ。ノーラン監督の前作「インセプション」にも出演したトム・ハーディ、ジョセフ・ゴードン=レビット、マリオン・コティヤールらが主要キャストで再集合。さらに…前2作を観ている人が嬉しくなっちゃう仕掛け満載!


(C)2012 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES FUNDING, LLC

前作の「ジョーカー」が物凄いインパクトだっただけに、新悪役「ベイン」への期待も高かったわけですが…いやはや、“こう来ましたか!”という感じ。

ジョーカーがどっちに行くか予想できない、まったくワケのわからない不気味さ…
だったとしたら、ベインはまさに「信念の人」。その「あまりに一途な感じ」が怖い。
しかしその信念の中身がやっぱり最後まで謎なのであります。
演じるのはノーラン監督の前作「インセプション」にも出演したトム・ハーディ。

ちなみに前作『ダークナイト』同様、現用(っぽい)銃や武器が普通に使われる…のが、従来のアメコミMOVIEの概念を覆しております。アーマラー(火器担当)はハリー・ルゥ氏。安心の仕事ぶり。


(C)2012 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES FUNDING, LLC

このジョセフ・ゴードン=レビットも『インセプション』組の一人。イイ感じ~でした。
この他、アカデミー賞女優マリオン・コティヤールが重要な役を演じます。
キャスティングではさらに、前2作を観ている人が嬉しくなっちゃう仕掛け満載! ずる過ぎ。


(C)2012 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES FUNDING, LLC

アン・ハサウェイ演じるセリーナ・カイルは、劇中では「キャットウーマン」とは一切名乗らず、また呼ばれません(新聞の見出しには書いてあったか?)。
「ネコ耳」が単なるコスチュームではなく、じつは機能するギミックになっている…ところが気に入りました。

シリーズを観ていない人が観ても充分に面白い作品になっていますが、前2作を予習してみれば面白さ倍増は間違いなし。特に第1作から引き継がれている要素がとても多かったのは意外でした。

また、『ダークナイト』がバットマンとジョーカーの緊張感溢れる対決に終始したのに対し、『~ライジング』は複数の登場人物の現在と過去が複雑に絡み合う「疾走する群像劇」といった趣。しかし先の読みすぎ考えすぎで脳が沸騰しそうだった『インセプション』よりはシンプルで、いい塩梅、だったと思います。

前作『ダークナイト』は犯罪&暴力ジャンルの暗い映画だったのに驚異的な大ヒットを記録し、当時史上最大映画だった『タイタニック』に迫る歴代2位の興行収入記録を打ち立てました。

『ダークナイト ライジング』が『ダークナイト』の記録を塗り替え、現在の興収No.1作品である『アバター』を抜いてしまう可能性は充分あると思います。

SATマガジンでいつも★★★で満点の寸評をさせて頂いてますが、『ダークナイト ライジング』には ★★★★★★★ でもいいと思います。日本での試写では異例の事ですが、上映後は拍手が巻き起こっていました。
  
Posted by Takeo Ishii at 11:07Comments(0)映画レビュー

2012年06月28日

「テロリスト側」を描いた映画


映画『カルロス』
9月1日(土)より、
5週間限定!渋谷シアター・イメージフォーラム、吉祥寺バウスシアターにて公開!

'70年代に悪名を馳せた大物テロリストの20年をドキュメンタリータッチで描いた重厚な犯罪ドラマ。
20世紀後半~現代に繋がる現代テロの歴史を、「実行犯の目線」で追体験できる衝撃の内容でした。
3部作で計5時間40分! 今日は試写室でチョー気合い。
でも素晴らしい作品だったのでまったく退屈はしませんでした。
『ネイヴィー・シールズ』を観てグッと来た人には、是非こちらも観てほしいですね。
やっぱり敵側の事情や考え方も知らないと。

詳しくは公式サイト
http://www.carlos-movie.com/にて。

7.27発売の「SATマガジン2012年9月号」でも記事を書きますのでお楽しみに。  
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2012年06月23日

50周年といえば・・・


skyfall(C)2012 Danjaq, LLC, United Artists Corporation, Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved

『007/スカイフォール』
監督:サム・メンデス
出演:ダニエル・クレイグ、ジュディ・デンチ、ハビエル・バルデム、レイフ・ファインズ、ナオミ・ハリス、ベレニス・マーロゥ
原題:Skyfall/2012年アメリカ映画/配給:ソニーピクチャーズエンタテインメント
日本では12月1日公開
オフィシャルWEB http://www.skyfall.jp/

007シリーズ最新第23作「007/スカイフォール」。奇しくもこのシリーズも「生誕50周年」。日本のトイガン(遊戯銃)史と共に歩んだ…といっても過言ではないですな。
「オリジナルポスターもシリーズのイメージを象徴する銃身内部のビジュアルが踏襲され、スーツに身を包んだジェームズ・ボンドのクールな佇まい。」と配給元は説明。
でもミリブロ読者の皆さんから観れば、
“ボンドがこっちに歩いて来ちまえるなんて、内径が2m位あるじゃねぇか! いったい何口径だよ!”
って、なりますわな、そりゃ(笑)。
あまり言うのもヤボでしょうが、でも変だよね。


skyfall(C)2012 Danjaq, LLC, United Artists Corporation, Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved
さて、ナント私と「同学年」なダニエル・クレイグがボンドを演じるようになって早くも3作目。
『007/カジノロワイヤル』では、00(ダブルオー)エージェントになりたての未熟なボンド。
前作『007/慰めの報酬』でも、復讐に燃え、MI6からもまだ信頼を得られていない状態の暴走気味ボンド。
本作でやっと「自他共に一人前のエージェントとして認められた本当のボンド」になるのか? と思いきや…既にオフィシャルWEBで公開されている予告編では収監されて心理テストを受けていたり、さらなる策謀や罠に巻き込まれている感じもする。それにこの無精ヒゲ面!
今回もまた、波乱の予感…!

ところでマルゼンさん、PPKのガスブロは進んでいるのでしょうか?


skyfall(C)2012 Danjaq, LLC, United Artists Corporation, Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved
<現段階で発表されているSTORY>
Mが過去の亡霊に付きまとわれるにつれて、007の忠誠心が試されることになる。
MI6が標的にされるなか、007はその脅威を見つけ、破壊しなくてはならない。
たとえ、その代償がいかに個人的なものであったとしても…。

詳細は伏せられているが、これまでも時折ストーリーに絡み、深みを与えていたボンドの上司M(ジュディ・デンチ)を中心に展開されるストーリーらしいことが明かされている。


skyfall(C)2012 Danjaq, LLC, United Artists Corporation, Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved
今回もまた世界を飛び回ってのロケ敢行。このシーンは上海のようだ。


skyfall(C)2012 Danjaq, LLC, United Artists Corporation, Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved
悪役にはハビエル・バルデム。そしてもう1人の男性ゲストスターに写真のレイフ・ファインズ。予告編ではMI6の同僚もしくは上司らしいのだが…この俳優がフツーの役を演るはずもなく…。
謎は公開日までワカランね。
  
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2011年12月12日

渋谷で朝10:30~、1000円でよい映画を♪


『花子の日記』
愛弟子=上矢ゆいの強い推薦で、先週末に観て来ました。
映画は予算や規模じゃない、どれだけ観る者の心を動かせるかだ!
と改めて気付かせてくれた2011年最大の拾い物です。文句なしの★★★。
観終わって爽やかな涙が一粒。
そしてステーキが無性に喰いたくなり、香川県に行きたくなりました。

詳しくは下記参照の事
http://hanakononikki.com/


Ⓒ花子の日記 製作委員会


Ⓒ花子の日記 製作委員会


Ⓒ花子の日記 製作委員会


しかし残念なことに東京での公開は今週いっぱい、12.16(金)まで。
オーディトリウム渋谷で、朝10:30~の回のみだそうです。


「草食系彼氏」役で出演の俳優さん(左)と、松本監督(右)。
往年の『男はつらいよ』を思わせるペーソス溢れる人情コメディなのに、こんな若い人が撮ったのか! と少し驚いてしまいました。しかし若い人がこうして条件なども厳しい中、映画製作に情熱を注いでいるのは嬉しい事ですね。


そしてなんと! 旨そうな肉の写真を持参すると、割引き料金1,000円で鑑賞できるそうです。
なのでこの写真をダウンロードしてお持ち下さい。


肉の写真、パートⅡ


一見ショーもないハリボテの牛(黒毛和牛)ですが、映画を観終わるととても欲しくなります。
思わずTシャツも買ってしまいました。1枚1,600円、2枚買うと3,000円。映画館でグッズを買うなんて、私にはかなり珍しい事です。本当に久々。
今度のマッチで着よう。

  
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2011年01月20日

ザ・タウン


(C)2010 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES

銀行強盗と現金輸送車襲撃が世界で一番多い街……ボストンの北東部に位置するチャールズタウン。
男たちは“ザ・タウン”と呼ばれるその街で兄弟のように育ち、あたかも家業であるかのように父親たちの世代から「強盗」を継ぐのだ。


(C)2010 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES

主演はベン・アフレック。久々に街中でアサルトライフル撃ちまくりのクライムアクションだったので、監督は誰? マイケル・マン(『ヒート』、『コラテラル』)? クリストファー・ノーラン(『ダークナイト』)? と考えながら観終えてビックリ! なんと監督・脚本もこの人=アフレックで、監督第2作なんだそう。いやはやビックリ。凄い才能だ。


(C)2010 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES

ベンアフ演じる主人公ダグの兄弟分を演じるのは『ハートロッカー』での好演も記憶に新しいジェレミー・レナー。得意とする役柄=「繊細な暴力男」を今回も絶妙なタッチで演じております。

彼が車で逃走しながらHK416を片手フルオートでブッぱなすシーンは凄かった! 他にもこの強盗団はAK102(みたいな黒いレール付きのAK)、SIG552、HK-UMP、DSA-58(アメリカンFAL)、タボール等、素晴らしく装備しております。対するSWATはボストン市警、FBI HRTと2種類が登場しておりました。

公開は2月5日(土)。
残念ながら試写を観たのが昨日でして、今月末売り月刊誌入稿に間に合わず。
でもあまりにも勿体ないので、ブログで皆さんにご紹介しました。

  
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2010年08月21日

『エクスペンダブルズ』一足お先に♪


©2010 ALTA VISTA PRODUCTIONS, INC.


提供:ポニーキャニオン/松竹/電通
配給:松竹 
原題:THE EXPENDABLES 字幕:林完治
2010年│アメリカ映画│カラー│シネスコサイズ│SR/SRD│1時間43分|R+15

<キャスト>
バーニー・ロス:シルベスター・スタローン
リー・クリスマス:ジェイソン・ステイサム
イン・ヤン:ジェット・リー
ガンナー・ヤンセン:ドルフ・ラングレン
ジェームズ・モンロー:エリック・ロバーツ
トール・ロード:ランディ・クートゥア
ダン・ペイン:スティーブ・オースティン
ガルザ将軍:デヴィッド・ザヤス
サンドラ:ジゼル・イティエ
レイス:カリスマ・カーペンター
ザ・ブリット:ゲイリー・ダニエルズ
ヘイル・シーザー:テリー・クルーズ
ツール:ミッキー・ローク
チャーチ:ブルース・ウィリス
トレンチ:アーノルド・シュワルツェネッガー

<スタッフ>
監督:シルベスター・スタローン
脚本:デヴィッド・キャラハム/シルベスター・スタローン
原案:デヴィッド・キャラハム 
音楽:ブライアン・タイラー

<あらすじ>
 自らを消耗品と名乗り、同じ刺青を入れて鉄壁のチームワークを誇る精鋭軍団。ギャラは高いが仕事は確実、《エクスペンダブルズ》は傭兵業界にその名を轟かせる最強無敵の軍団だ。
 凶悪なソマリアの武装海賊に拉致された人質を鮮やかに救出した彼らの次なる任務は、南米のヴィレーナという島国の軍事独裁政権を壊滅させることだった。だが、その依頼はかつてなく危険で実行困難な大仕事だった。
 ヴィレーナでは、ガルザ将軍の圧政に対し、サンドラという美しき女性闘士が反政府運動を指揮していた。彼女はガルザの実の娘だったが、民衆の置かれている惨状を見て立ちあがったのだ。調査の為にヴィレーナに潜入した《エクスペンダブルズ》のリーダー、バーニー(シルベスター・スタローン)は命の危険にさらされているサンドラを国から脱出させようとするが失敗してしまう。
 バーニーは依頼の裏にCIA内部の醜い陰謀があることを知り、依頼を断ることにするが、民衆の為に一人闘うサンドラのことが忘れられず、単身ヴィレーナに向うことを決意する。
 だが、《エクスペンダブルズ》の中に、彼を一人で行かせるような者は一人もいなかった…。



一昨日の19日(木)夜、マスコミ試写会がありまして、観て参りました。


©2010 ALTA VISTA PRODUCTIONS, INC.

スタローンたちが使ってるM4はCRWっぽい短いやつで、NOVSKEっぽいハイダーとクレーンストック(タンゴかな?)、C-moreやEOTECH、レーザーなんかが付いてました。AA12ってのかな? 『プレデターズ』にも出てたフルオート・ショットガンが印象的でした。ランボー2&3の「爆弾矢」の如きメチャクチャな破壊力で笑いました。


©2010 ALTA VISTA PRODUCTIONS, INC.

イマドキ『インセプション』や『ソルト』みたいな複雑で脳をフル回転させられるような作品が多い中、「チョー・ド単純」、なんでもアリだった80年代を思い起こさせるような映画でした。


©2010 ALTA VISTA PRODUCTIONS, INC.

ジェット・リーやジェイソン・ステイサムといった主役連中はもちろん、ジュリア・ロバーツの兄貴で私が大好きな悪役アクター、エリック・ロバーツや、プロレス出身の出演者にも平等(?)にアクションの見せ場が用意され、けっこうノースタントで危険な事をやっていたのが驚きました。


©2010 ALTA VISTA PRODUCTIONS, INC.

ジェット・リーがSMG(B&G MP9)を撃ちまくる…ってのも、結構珍しい画ではないか? と。


©2010 ALTA VISTA PRODUCTIONS, INC.

スタローンが使うSAAのカスタム。ファニング専用、サイトなし。本当におバカですな。これをあの速さであの距離で当てられたら、ビアンキもスティールも優勝だよ!

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<span style=©2010 ALTA VISTA PRODUCTIONS, INC.

『ランボー/最後の戦場』ではその使いこなしが結構リアルで話題になったスタローンwithガバ系ですが、今回はキンバー(らしい)カスタムの2挺拳銃。しかもランボーとは対照的なバカ撃ち! あのマグチェンジのスピードは無いだろう(笑)! あまりのインチキぶりに手を叩いて笑ってしまいました。


スタローンの物真似芸人? みたいな人と、キャンペーンガールが試写会場のロビーでフォトセッションと取材を行っていました。手には東京マルイ製品。

私の古巣、広報課の仕事ですね。10年以上前ですが、私も盛んにこういう宣伝をやってました。懐かしくなって思わず携帯でパチリ。


©2010 ALTA VISTA PRODUCTIONS, INC.

LAで行われたプレミアでは、この「夢の3ショット」が実現したそうです! ブルース・ウィリスとシュワはカメオ出演で出番は短いですが、やっぱりこの作品の大きなヤマ場といえましょう。

8月20日(金)全米公開で、第1週の1位はほぼ確実、と噂される本作。
日本では10月16日(土)の公開です。



  
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2010年04月16日

『ボーダー』


Ⓒ2007 RIGHTEOUS PRODUCTIONS, INC

『ボーダー』
<作品DATA>
監督:ジョン・アヴネット
出演:ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、カーティス・ジャクソン(50セント)、カーラ・グギーノ、ジョン・レグイザモ、ドニー・ウォールバーグ
原題:『Righteous Kill』/2007年/アメリカ/101分/配給:日活
4月24日(土)より、 銀座シネパトスほか全国順次ロードショー
http://www.heat-matsuri.com/


Ⓒ2007 RIGHTEOUS PRODUCTIONS, INC

<STORY/配給元提供資料より>
 今日もまた、ニューヨーク市警きってのベテラン・コンビ、ターク(ロバート・デ・ニーロ)とルースター(アル・パチーノ)が騒ぎを起こしていた。強引な捜査の末に銃撃戦を繰り広げ、拘束した容疑者を叩きのめしたのだ。2人は数々の凶悪犯を挙げる優秀な刑事なのだが、その行き過ぎた行動が今回も問題となり、市警内の精神分析医のカウンセリングを受けさせられる。
 折しも警察を嘲笑うかのような連続殺人事件が進行中。狙われたのは「証拠不十分」で社会に放たれた悪人たちで、既に10人があの世に。犯人は無能な警察に代わって社会のダニを一掃しようというのか?
 唯一の手がかりは犯行理由を「詩」にしたためたメモ用紙。それが犯人のスタイルだった。
 「11人目」が殺され、ヒンギス警部補(ブライアン・デネヒー)は捜査会議を開く。日頃からタークと折り合いの悪い後輩刑事のライリー(ドニー・ウォールバーグ)とペレズ(ジョン・レグイザモ)も加わり、警察のプライドを賭けた本格的な捜査が始まった。それぞれの被害者には全く抵抗の跡がないことから、“詩人”は彼らと面識のある人物で、彼らの動向や生活習慣、スケジュールまでも熟知しているらしい。
“犯人は、警官だ!”
 最初に言い出したのは、ルースターだった。ペレズはすぐに同意するが、タークは不快感を露にする。
 やがて疑惑は、タークに集まり始める。異常なほどの正義感。一発のミスもない射撃の腕。状況証拠は全てタークを指し示す。
“俺にはわかる。犯人はタークじゃない!”
 たった一人、ターク犯人説をキッパリと否定するルースターだが、タークは相棒さえも欺いているのか? それとも、誰かが彼に罪を着せようとしているのか?
 最後にたどり着いた善悪の境界で、2人が見た真実とは……!?


Ⓒ2007 RIGHTEOUS PRODUCTIONS, INC

<解説/配給元提供資料より>
〈奇跡の競演〉から〈本物の競演〉へ 映画史上最大の事件の幕が開く……!
 世界中のマスコミ、そして映画を愛する人々から、現代最高の俳優と称えられる、ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノ。2人合わせて、アカデミー賞ノミネートは実に14回。そのうち、デ・ニーロは2度、パチーノは1度、輝くオスカーを手にしている。華麗な受賞歴という記録だけではない。約40年のキャリアのなかで、彼らの演技が、いったいどれだけの人々の魂を揺さぶり、人生までも変えてきたことだろう。  同じ時代を走り抜けてきた2人だが、傑出したクオリティを誇る数々の出演作品の中で、その名を並べたのはわずか2本。映画史に残る名作『ゴッドファーザーPARTII』と、張り詰めた男のドラマで観る者を圧倒した『ヒート』だ。前者は共演シーンが一つもなく、後者は同じシーンに登場するが、その時間はほんの数分だった。あれから12年、演技力と存在感にさらに深みと凄みを増した2人の“本物の競演”が、遂に実現した!  きっかけは、1本の脚本だった。『インサイド・マン』での全く先の読めない緊迫感と驚きの結末が、一躍注目を集めた脚本家ラッセル・ジェウィルスの第2作が、ロバート・デ・ニーロの心を捉えた。デ・ニーロは出演を即決するだけでなく、彼のパートナーとなる役に「これを演じられるのは、彼しかいない」と、自らアル・パチーノを指名した。まもなくパチーノも快諾、他でもない 2人の手で、“映画史上最大の事件”の幕が開けられたのだ……。


Ⓒ2007 RIGHTEOUS PRODUCTIONS, INC

連続殺人の容疑者となった刑事と、その相棒。 2人の先には、人生を一変させる驚愕の真実が待っていた……!  

 犯罪者への怒りを抑えられず、捜査のたびに揉め事を起こす熱い刑事、ターク。全ての者への怒りを抑え込み、冷静に捜査を進めるクールな刑事、ルースター。ニューヨーク市警のベテラン刑事である2人は、20年以上コンビを組んで、数々の犯罪者を挙げてきた。性格から捜査方法まで、どれをとっても正反対の2人だが、共に社会のダークサイドを歩いてきたパートナーとして、固い絆で結ばれていた。    ある時、まるで警察に挑戦状を叩きつけるかのような、連続殺人事件が発生する。ターゲットは、野放しにされている悪人たち。捜査の過程で浮かんだ犯人像は、自らの手で犯罪者に制裁を加える怒りに満ちた警官。それはタークの姿と重なり、集められた状況証拠も、彼が犯人だと示していた。汚名を晴らすため、捜査にのめりこむ2人。タークは相棒をも裏切る裏の顔を持っていたのか? しかし、その先には、彼らの人生を破壊するほどの驚愕の真実が待っていた……。    タークにデ・ニーロ、ルースターにパチーノが扮し、ようやく叶った全編にわたる競演を祝うかのように、息詰まる緊迫感の中、白熱の演技対決を展開する。それに応えるかのように他のキャストにはヒップ・ホップのスーパースター、50セントのカーティス・ジャクソンがドラッグ・ディーラーのスパイダーを演じ、2人の同僚の科学捜査官カレンに『ナイトミュージアム』のカーラ・グギーノ。タークとそりの合わない後輩の刑事2人に『ハプニング』のジョン・レグイザモと『シックス・センス』のドニー・ウォールバーグ。タークとルースターの上司にはベテラン俳優『ロミオ&ジュリエット』のブライアン・デネヒーが脇を固め、1秒たりとも目を離すことの出来ない濃い映像を作り出している。 果たして真犯人は? 動機は……?  監督は、『アンカーウーマン』『北京のふたり』などの監督作だけでなく、数多くのプロデュース作を手がけるジョン・アヴネット。
 2010年、男と男の演技という名の真剣勝負……決して見逃してはならない……。


Ⓒ2007 RIGHTEOUS PRODUCTIONS, INC

<石井解説>
 『男たちのヒート祭り』の第1弾だそうで。
 ロバート・デ・ニーロ&アル・パチーノが刑事役で競演! しかも『ゴッドファーザーPart2』や『ヒート』の時とは違って同じフレームに収まっていて、台詞やアクションの掛け合いもチョーたくさん!
正直申し上げて中規模予算のコンパクトな作品だが、そこがかえって「お宝映像」っぽくてGood!
 オープニングのタイトルバックが「お約束」なインドアレンジでの射撃訓練シーンなのだが、デ・ニーロのグロックがあまりにも当たりすぎなのはご愛嬌♪ あれじゃあノーマルのグロックでビアンキカップをクリーンしちまいますぜ! あと、室内レンジでM4(ライフル弾)をフルオートで撃ちまくるのはどうか…と。MP5からボトルネックの薬莢が出ちゃうし(笑)。
 ともあれ、ストーリーは結構しっかりしているし、皆が観たがるデ・ニーロとパ・チーノ、って感じで、ニヤニヤしっぱなしではありました。
 欲を言えばもう10年ほど早く撮って欲しかったですなぁ。なんとなく新党「たちあがれ日本」的というか……みなまで言わせんでください(笑)。
 
嬉しい競演へのご祝儀も含めて「★★」です。  
Posted by Takeo Ishii at 23:26Comments(0)映画レビュー

2010年03月05日

ハート・ロッカー

現在発売中のCOMBATマガジン、「シネマノート」用に書いた原稿でございます。
8割がた書き上げた所で他のページで先輩のライターさんが大きな特集を行う、との情報が入りましたので、「シネマノート」は急遽別の作品に差し替えた次第です。
せっかく書いたのでここで発表。本作『ハート・ロッカー』は今週末<3.6 sat>から公開です。


© 2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved

永遠を思わせる戦場。
刹那を生きる男たち―――。

ハート・ロッカー

<作品DATA>
監督:キャスリーン・ビグロー
出演:ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー、ブライアン・ジェラティ、レイフ・ファインズ、ガイ・ピアース、デヴィッド・モース
2008年/アメリカ映画/131分/原題:『THE HURT LOCKER』/配給:ブロードメディア・スタジオ

●3月6日(土)よりTOHOシネマズほかにて全国公開
http://www.hurtlocker.jp/

<STORY>
 2004年夏。イラク、バグダッド郊外。アメリカ軍・爆発物処理班ブラボー中隊は、その日も市街に仕掛けられた爆弾の処理を行っていたが、退避しようとした瞬間に爆発が起き、リーダーの軍曹が殉職してしまう。
 任務明けまであと38日を残したブラボー中隊新リーダーに就任したウィリアム・ジェームズ二等軍曹(ジェレミー・レナー)はこれまでに873個の爆発物を処理しているというベテランだったが、基本的な安全対策も行なわず、死に対する恐れが全くないかのように振舞う。補佐に付くJ.T.サンボーン軍曹(アンソニー・マッキー)とオーウェン・エルドリッジ技術兵(ブライアン・ジェラティ)は、一瞬のミスでいつ死ぬかもしれない緊張感をますます高め、ジェームズへの不信を募らせていく。
 ジェームズは、虚勢を張るだけの命知らずなのか? それとも勇敢なプロフェッショナルなのか? そんな男たちの想いとは無関係に、激しい戦闘行為が繰り返される日常は続き、爆弾処理の毎日が過ぎていく。地獄の炎天下、姿なき敵との壮絶な死闘は続く――。


© 2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved

<解説>
 世界で最も危険な仕事=アメリカ軍の爆発物処理班。そこに所属するある兵士を追った本作の監督は『ハートブルー』や『K-19』等、“熱い男&カッコいい男&戦う男の描写”に定評のあるキャスリーン・ビグロー女史。ジャーナリスト兼、脚本家でもあるマーク・ボールが自らの従軍取材を元に執筆したという緊迫感ある脚本も素晴らしい。


© 2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved

 主人公3人組が行く先々で遭遇する任務もバラエティに富んでおり、まさにこの「イラク戦争」のダイジェスト・フィルムの趣向。特に砂漠の真ん中でレール付きのAKカスタムを携えたPMCと遭遇する場面や、900m近い距離を隔ててのバレットM82A1vs SVDによる狙撃戦には思わず手に汗握る。弾とマガジンに関する大慌てエピソード等は、もちろん実戦経験はない筆者だが、しょっちゅう直面するトラブルなので身につまされるし、あの状況でアレじゃあ……と思わせる美事な演出で感心した。
 まあ唯一難点を言えば、エイムポイントの視野を通した一人称映像にかなりの高倍率がかかっていて、ダットもなかった事(笑)。


© 2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved

 さて、本来は爆弾処理にのみ駆り出されるのがこういうチームなのだろうが、リーダー、ジェームズの暴走により、M4-SOPMODやU.S.M9を駆使しての建物捜索シーンも頻繁に登場。その動きの良さもなかなかに見応えがある。
 さらにレイフ・ファインズ、ガイ・ピアース、デヴィッド・モースなど、映画ファンにはたまらない豪華実力派俳優陣が的確に脇を固め、作品を引き締めていたのも映画ファンとしては嬉しい限り。観客を瞬時に「戦場の目撃者」たる立場に置く迫力の映像は、かの『地獄の黙示録』や『ブラックホーク・ダウン』に比肩する臨場感。久々にオナカいっぱいの手応えを味わえる重厚な戦争大作だし、米軍装備ファンにもたまらない作品なのではないだろうか?


© 2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved  
Posted by Takeo Ishii at 00:24Comments(1)映画レビュー

2009年12月24日

アバター/AVATAR


今日初日、家族(妻、母)と一緒に注文していたクリスマスケーキを取りに行きがてら、シネコンで観てきました!

いやぁ、やばかった!

ジェームズ・キャメロン監督、『ターミネーター』や『アビス』、『トゥルーライズ』のようなまったくの新発想・新機軸の作品はもちろんの事ですが、『エイリアン2』や『ターミネーター2』、あるいはあの『タイタニック』のように、続編だったり歴史上の事件が題材である等、“だいたい中身が予想できそうな映画”でさえも、我々の想像を遥かに超えるストーリー、世界観、映像のインパクトを叩きつけてくれた巨匠ですが……いやー、今回の『アバター』はマジ凄かった!

予告編で想像していたのより数倍、いや、数十倍も素晴らしい映画でした。劇場でプログラム(600円)を購入するのは本当に久しぶりですが、文字量がとても多く、読み応えのある内容でこちらも大満足です。ちなみに妻と母の分の鑑賞料は私が出しましたが、このプログラムは妻が買ってくれました。


いまの段階では何も言いますまい。とにかく劇場で、それも入場料が300円割り増しになるのですが、必ず「3D」でご覧になる事をオススメ致します。


今日は他にも家族(妻、母、妹、姪、甥)のクリスマスプレゼントで大散財でしたが、まあ、年に一度の事ですからいいでしょう。自分にはアディダスの底がぺったんこなスニーカー(APS競技に良さそうです)が特価販売されていたので購入しましたが、母が“この分はお金を出してあげる”との事なので甘えてしまいました。ちなみに色は私が若い頃に“マイパーソナルカラー”と位置づけていた「」です。最近はAPS初代ライフルグラチャンのコウ君「赤いシューター」として知られていて、彼の腕と実力ならば“私の後継者に相応しい…”等と勝手に思っているのですが、“元祖・赤いシューター”としても負けてはおれませぬ。40代になった私は
コウ君より少し大人めなダークな赤、そしてこの靴のようになんかも加えて、2010年は行こうかな、と思っております。はい。

んなわけで、皆さんもハッピーなクリスマスをお過ごし下さい。  
Posted by Takeo Ishii at 00:07Comments(0)映画レビュー

2009年11月10日

『ハイパー道楽』さんでT4解説


ミリブロにも「出張所」があるトイガンレビューサイトハイパー道楽さんで、『ターミネーター4』DVDの解説をさせて頂きました。このサイトのクオリティの高さには以前から注目しており、主催者のYASさんとは初夏頃にイベントでご挨拶をさせて頂いた際、“何か一緒にやりましょう!”と約束していたのを、今回叶えて下さいました。
「紙に印刷」という縛りがない分、WEBは動画を添えられたり写真も自由な大きさで配置できる等、表現としてじつに面白いですね(今更ながら…ですが)。今後とも仲良くしたいサイト様です。

現在C誌、S誌に追い立てられて青息吐息で執筆中。あの~……できたら他の人がギブする前に、も少し時間に余裕を持って発注してくれませんかぁ? と、「押さえ要員」らしい私のボヤきでした。

ああ、今夜もちょっとしか眠れない……。


JANPSのご報告等は締め切りが明けてからで。まあ、成績はロクなもんじゃありませんでしたが(泣)。  
Posted by Takeo Ishii at 23:38Comments(0)映画レビュー

2009年11月03日

沈まぬ太陽

原作は91年に刊行されていましたが、私が読んだのはお恥ずかしながらつい最近。ここ数年読書づいている妹が先に読み、“映画公開の前に読んどいたほうが良いよ”と貸してくれた物です。読み始めたら夢中になってしまい、4日間、ほぼ不眠不休になってしまいました。


しかし刊行当時に呼んでおけば良かったです。その頃は社会人1年生。もしこの本をその時読んでいれば、人生が変わっていた可能性があります。しかし主人公、恩地元(おんち はじめ)と同年代になった今だからこそ、より深く味わえる要素もあったのかもしれません。

巨大組織の非人間的なありかたや、政治家・官僚との癒着の構造等、今なお大きな社会問題を浮き彫りにし、良心や出処進退のありか、組織と個人の間にそびえる壁などさまざまなことを考えさせられる超大作です。

先程公開された映画は、1日の日曜日に家族と観てきました。3時間22分(!)と日本映画としては異例の長さですが、さりとて全5館にも及ぶあの長編小説をどうやってこの尺に収めるの? と思っていましたが、まあ、脚色や構成のうまい事! 感心してしまいました。
ちなみに渡辺謙さんがアフリカのシーンでハンティングに使うライフルがとてもいい感じでした。ボルト操作も滑らかで、道に入った雰囲気で。

原作者の山崎豊子先生も、
“自分の作品の映画で泣いたのは初めて……。渡辺謙さんの演技が素晴らしかった”
と、新聞のインタビューにお答えになっています。

ところでこの映画、大変長いので途中の10分間で休憩が入りますが、その時に流れるでバイオリンの曲が“とても良いなぁ~”と思っていましたら、これもオリジナル曲。
タイトルは『祈り<永遠の記憶>』だそうで、演奏を手がけたバイオリン奏者のダイアナ湯川さんは、1985年の日航機墜落事故でお父様を亡くされた方だそうです。

ともあれ、ミリブロ読者の皆様にも『沈まぬ太陽』オススメします。


いままたCOMBATとSATの締め切りクリアのための作業の真っ最中で、週末には静岡・掛川でJANPSもありますし、なかなか忙しくて参ってますが、一段落したら『不毛地帯』も読もうと思っています。1巻はもう読み終わって、妹に貸しました。
  
Posted by Takeo Ishii at 02:14Comments(0)映画レビュー

2009年11月01日

お迎えが来ますよ・・・


Ⓒ1977,1980 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES,INC.ALL RIGHTS RESERVED.

未知との遭遇
1977年/アメリカ映画/135分/監督:スティーブン・スピルバーグ/出演:リチャード・ドレイファス、メリンダ・ディロン、フランソワ・トリュフォー、テリー・ガー、ボブ・バラバン/原題:Close Encounters of the Third Kind

 インディアナ州の電気技師ロイ・ニアリー(リチャード・ドレイファス)は、原因不明の広域停電のため深夜勤務に借り出され、その途上でUFOを目撃した。その夜からある妄念に支配されてしまったロイは仕事を馘になり、妻(テリー・ガー)や子供たちとの関係もボロボロ崩壊してしまう。一人頭の中に刻まれたイメージを追い求め、模型製作に打ち込むロイ。
 やがてそれがワイオミング州に実在する巨大な岩山「デビルズタワー」であることを知ったロイは、迷うことなく車を走らせる。やがて同じ夜にUFOを目撃したシングルマザー、ジリアン(メリンダ・ディロン)と再会する。彼女は一人息子、バリーを数日前、UFOに連れ去られたのだった。
 デビルズタワー一帯は猛毒ガス漏洩による危険のため立ち入り禁止とされ、軍による厳しい統制下にあった。政府によるUFO隠蔽工作だ。同じように呼び寄せられた人々と共に岩山を登り始めるロイとジリアンだったが、軍の執拗な捜索が続く。
 やがて夜になり、デビルズタワーに特設された飛行場では、フランス人科学者ラコーム(フランソワ・トリュフォー)を中心とする研究チームがUFOを迎えるための準備を整えた。辛くも辿り着いたロイとジリアンの眼前で、いよいよ人類と地球外生命体との接近遭遇が行われようとしていた・・・。

ネタバレ注意です!!
 とはいえもう32年も前、1977年公開作品。地上波のTVでもさんざんやったし、DVDもとっくに発売になっております。


 1ヶ月ほど前、2004年に再公開されたという「ファイナルカット版」をBSでやっていて妻と観ていて、思わずラストでビックリして飛び上がるほど驚いたのを、今日また突然思い出したので忘れないようにブログに、と思った次第です。

 この映画の主人公、ロイ・ニアリーは、結局ラスト、奥さんと3人の子供を残してUFOに乗って星の彼方に旅立ってしまう・・・という点で、父親の役割を放棄した無責任な人間、つまりは大人になることを拒否したピーターパン物語のSF版なのだ、と非難する批評もありました。

 まあ、私も「ある物事」にほとんど執り憑かれ、人並みな幸せや安心を家族や周囲の人たちに味あわせていない、という点でロイ・ニアリーに共感を覚え、彼の家族には自分の妻や母の姿を重ね合わせて「申し訳ない感」を覚えていたわけですが、この作品のラストはそんなんじゃないのでは? という事に、1ヶ月前のBS放送鑑賞で気が付いてしまったのです。

 巨大なマザーシップと地球の科学者の間での「音と光による交信」の有名なシーンの後、UFOの下部ハッチが開いて、まずは過去にUFOに連れ去られていた人々が次々と降りてきます。ジリアンの一人息子バリーもここで帰ってきます。
 次に、まず手足が異常に細くヒョロ長い宇宙人(※一説には偵察用のバイオドロイドではないかと言われている)が1人で出てきて周囲を偵察。
 続いて人間の子供のような小さな宇宙人(※さっきのとは明らかに体型・容姿が違う)が大勢出てきて、人類側が代表として20名位選抜していた赤い宇宙服の一団をマザーシップ内に招じ入れる・・・のだと思っていたのですが、このファイナルカット版では宇宙人に手を引かれてマザーシップに向かって歩くのは、ロイ・ニアリー一人だけなのです。
 そして最後、ここで石井は驚いて、寝そべりながら観ていたソファから飛び起きてしまいました。妻も何事か! とビックリ。
 最後、先の2種類、すなわち「ヒョロ長」と「子供」とはまた違う容姿の宇宙人がラコーム博士と手話で挨拶を交わし、瞬きし、微笑む・・・のですが、小学生の時に映画館で観た時、そしてTV放映等で観た時もずっと、私は彼を宇宙人の代表か大使、だと思っていました。

しかし、その1ヶ月前の鑑賞で、なぜか私はこう思ったのです。

 あれは“地球人=ロイ・ニアリーとして一定期間、この星で生活してみる”という任務を終えて帰還する、主人公の本当の姿なのだ! と。

 この映画の主人公、ロイ・ニアリーは宇宙人であり、これは彼がすっかり忘れていた故郷に、家に、「帰る」という話だったのです。「かぐや姫」のお話だったのです。
 この作品は公開当初から、“なぜ宇宙人との遭遇というSF的なテーマなのに善良な一般家庭が崩壊する様をああも執拗に描写するのか?”という疑問が常に投げかけられていました。まあ、1970年代後期のアメリカでは離婚や家族崩壊というのが大きな社会問題ではありました。
しかし、DVDでの再販を睨んで編修し直されたというファイナルカット版でも、例えば「未公開の特撮シーン!」とかいってUFOの描写をもっと増やせばいいものを、ニアリー一家が崩壊してゆく場面のほうに重点が置かれています。
 そんな風に観てみると、元々このロイ・ニアリーという主人公、アメリカ市民としてもかなり突飛な、すっとんきょうな生き方をしてきた人物なのでは? と思わせます。いい大人なのに鉄道模型や玩具が大好きで、寒いギャグを連発し、子供たちにまで呆れられているおかしな、ヒジョーに周囲から浮いた親父なのです。
彼は宇宙人だった、と思って観れば、全てが解決するのです。

 さて、ミリブロ読者諸兄にも、もしかしたら他の星から来られている人がいらっしゃるのではないですか?
 かくいう私も、もしかしたら自分が気付いていないだけで、「お迎え」がもうこっちに向かっているのかも。
 っていうか、結局、生まれて ⇒ 生きて ⇒ 死ぬ って、そういう事なのかも。
  
Posted by Takeo Ishii at 01:07Comments(3)映画レビュー

2009年07月24日

現実逃避

じつぁ、今月これから、久々の大量原稿発注を受けてまして、でもエンジンがナカナカ掛かりません(泣)。楽しみにしていた日食も見られなかったしな。

で今日は現実逃避で午後イチから気になっていた試写、3本ハシゴしてきました。
1本目は『ウルヴァリン:X-MEN ZERO
これ、アメリカで観たんですが、細かい部分の再チェックって事で。


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2本目は『正義のゆくえ:I.C.E.特別捜査官
これは考えさせられる映画。とても良かったです! 今年のBESTムービーかもしれません。
9月、TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー!

3本目に『G.I.ジョー
もうすぐ発売のCOMBATに解説を書かせてもらいましたが、試写は今日だったのです。
昨今の情勢を踏まえた世界同時公開ってやつで、しかもこれが世界初上映だったそうで、かなりの厳戒態勢での試写でした。しかしやっぱり、観ないで原稿を書く、ってのは不可能ではないにしても、やっぱり無理がありますなぁ・・・。

ともあれ、これらについては公開日順で、こちらでも紹介したいと思います。  
Posted by Takeo Ishii at 01:16Comments(0)映画レビュー