2009年02月19日
鹿肉シリーズ③香草カツレツ
鹿肉に代表される「ジビエ料理」が苦手、と仰る方の多くが、その理由に特有の「匂い」というか「獣臭さ」を挙げられます。ちなみぼくはこの匂いこそが最大の魅力といいますか、「風味」だと思うのですが、香草を加える事で確かにちょっと洗練される、といいますか、オシャレな感じの味わいになる事は確かです。
今日はモモ肉300gを使用(4人分)。匂いの元になるスジや余計な脂身を丁寧に落とした後、厚みが7~8mmになる様にスライスします。刺身の時と同様、繊維を断ち切る方向にカットします。
衣の材料。パン1枚。パセリ1把。ニンニク1欠け。
我が家ではニンニクはあらかじめ皮を剥いて、このように醤油付けにして保存してあります。このタレは鹿をはじめ、牛や鯨など、お肉の刺身を食べる時はもちろん、カツオの刺身やタタキ、焼肉に用いても美味しいですよ。
ニンニクとパセリはみじん切りで。フードプロセッサーがあればラクでしょうが、今夜は自慢の「山下刃物店/山下請負包丁」で気分良くトントン♪ 熟練の職人が丁寧に仕上げた道具での料理は、ぼくにとっての最高に贅沢な一時なのです。
衣はこんな感じ。パセリとニンニクの香りが早くも食欲をそそります。パン粉も市販の物でなく、新鮮な食パンを「おろし金」で細かく砕いたいわゆる「生パン粉」のほうが数段美味ですよ。フワフワッ! と優しいタッチで混ぜましょう。
鹿肉は両面に塩コショウしてから小麦粉をまぶし、溶いた生卵をくぐらせてから、衣を・・・全て必要最小量、薄く均一に・・・がコツですが、なかなか難しい!
さて、以下は「Yahoo!百科事典」からの引用です。
「カツレツ」は英語のカットレット「cutlet」がなまったもの。カットレットはフランス語のコートレット「c telette」に由来し、本来は豚、仔牛、羊のロースの骨付き肉のことであるが、これらにパン粉の衣をつけてバターで焼いた料理の事も指す。
でまあ、今回はいわゆる豚カツのようにタップリの油で“ジャーッ!”と揚げるのではなく、ヒタヒタ程度の油で「両面を焼き上げていく」感じで仕上げました。いわゆる「焼きカツ」というやつです。
この方法だと中身まで火が通り過ぎず、このようなミディアムレアで仕上がります。牛肉や羊肉でも同じ方法が使えますな。
ソースでも、醤油でも、レモンを絞っただけでも、充分にイケます♪
Posted by Takeo Ishii at 23:21│Comments(0)
│日記